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燃料費調整額とは?燃料費調整額について詳しく説明

燃料費調整額とは?燃料費調整額について詳しく説明

燃料費を固定かしてしまうと企業が大変になってしまうため、燃料費調整額というのが決められています。
こちらでは、燃料調整額はどのように決められていてどう加算されているのかなど詳しく解説していきます。

目次

燃料費調整制度とは

消費者の方に少しでもお得に電気を使って欲しいと思って企業努力をしても、事業者の努力だけではなかなかどうしようもない部分があるものです。
特に電気の燃料は日本で100%作れず、海外を頼っているというのも現実です。
さまざまな情勢で燃料価格も変わり為替レートなども変動しているため、それに対応するためにも燃料調整制度を設けています。

企業努力を行っても海外での燃料高騰は簡単に調節できるものではないですし、正直難しいものです。
事業者が苦しまないように、経済の情勢をできる限りすぐに反映できるような仕組みを取っています。

これまでの燃料費調整制度と今の制度

これまでの燃料費調整制度と平成21年以降は変わっています。
それまでは輸入価格の平均から四半期ごとに料金を出していました。
燃料価格は時に大幅に高騰することもあり、電気事業者はどうしようもない状態にも耐えなければなりませんでした。

そこで迅速に料金に反映できるように制度が見直されえ、料金までの反映の期間を短くしたのです。
3ヶ月分の平均燃料価格を出し、毎月反映して対応するようになりました。

毎月の基本料金などを変更しなくても加算できる

メリットとして燃料費調整制度は基本料金を毎回情勢に合わせて変更する必要がないため、手間は大きく変わりません。
基本料金や利用料に対する本来のコストをそのまま表記した下に、「燃料調整費」としてどの程度今月はかかったのかをお知らせできます。
事業者と消費者どちらにもわかりやすい制度となっているのです。

燃料費は安くなる時期も出てくる

毎回のように燃料費が高騰して高くなっていくだけでなく、情勢によっては落ち着くあるいは安くなる場合もあります。
その時には本来企業で出している基本料金と使った分から割引をします。
反映は安くなってからすぐに料金に反映はできずタイムラグが出てきてしまいますが、高くなる時期ばかりではありません。

これから参入を考えている企業を守ってくれる制度

電機事業に参入して消費者に満足してもらえる料金プランやサービスを提供したいと考えていても、利益がないようであれば簡単に取り掛かることはできません。
企業の努力だけではどうにもならない燃料高騰の時期には、多少タイムラグがあるもののなるべく早い段階で反映させ高騰した分のお金を消費者から徴収できます。
海外の情勢の分までお金を賄っていたのであれば事業をしても儲けは出ませんが、燃料費調整額があるおかげで利益を得られます。
細かく燃料費を調整ができるため、これから参入を考えている事業者も比較的チャレンジしやすい環境が整っているのです。

現在参入しているすべての企業が共通して使っている

すでに電力の自由化は始まっていますので、参入している企業は増えています。
そして、実際に電気事業を行っている企業では、燃料費調整額を利用して電気代の請求をしています。
新規参入だからといって制度を使うまでに時間がかかるようなこともなく、大手電力会社と同じく利用できるのです。
この制度のおかげで新規参入した企業も、継続して電気事業を運営しています。

燃料調整額の金額もほとんどの企業で、大手電力会社と同じ金額に設定しています。
極端に差をつけて安くしているところはなく、しっかりと利益が取れるように設定しているところがほとんどです。

現在参入しているすべての企業が共通して使っている

燃料費調整額の計算も簡単

その月の燃料費調整額の計算も簡単ですので、消費者にもわかりやすく提示で可能です。
たとえば、燃料非調整額の単価が安くなった場合は、数字の前にマイナスをつけて表示します。
逆に燃料の高騰で急に高くなってしまった時などは、数字の前にプラスがつき高くなることを知らせるのです。
単価にその月使用した電気量をかけると、どの程度電気を使ったのかすぐに計算できます。

個人の遣い方で料金も変わる

単価に使った分をかけて計算するため、そんなに電気を使用しない人はそこまで料金が取られずコンスタントにさまざまなもので電気を使用する方は料金が高くなります。
しかし、計算方法がわかりやすいため、消費者もどの程度自分が使っていてトータルで金額がいくらになるかわかりやすくなっているため安心です。
事業者側で説明しなくても問題ない表示になっています。

燃料費調整額で安心

燃料費調整額とは、事業者の努力ではどうにもならない世の中の情勢なども考慮した金額になります。
どんなに消費者の方へ満足してもらえるようなサービスをしたいと思っても、燃料高騰はどうにもなりません。
その分をすべて自分たちで持ってしまったら破綻してしまうため、燃料費調整額を利用して商社にも負担してもらえます。
新規参入で電力事業に参入しても、燃料費調整額があり調節してくるため安心して経営ができます。