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電力自由化とは?電力自由化について詳しく説明

電力自由化とは?電力自由化について詳しく説明

電力自由化という言葉自体は多くの方が聞いたことがあるのではないでしょうか。
しかし、実際に細かい内容はしらないという方が多くいらっしゃいます。

そこで、今回は電力自由化について詳しく説明していきます。

電力自由化

電力自由化は、電力事業への規制緩和をまとめたものだといえるでしょう。
電力事業は、かねてより、独占や寡占が問題視されていました。

ただし、電力というのは、国の安全保障に直結する部分なので、ノウハウのある少数がたづなを握っているほうが、大多数の国民にとっては安全な部分もあります。
しかし、あまりそういった事情には無関心の経済界はそのようには考えず、以前より声高に規制緩和を主張していました。

また、電力自由化という言葉をよく聞くようになったのは最近ですが、実は1995年からその取り組み自体はスタートしています。
少しずつ制度をブラッシュアップしていき、現在は東京電力や九州電力、中部電力といった電力会社以外からも電気を購入できるようになりました。

また、勘違いしたくないのは、電力自由化といっても、すべての事業が自由化されたわけではありません。
現在、いわれている電力自由化は、電力の小売り部分の自由化のみです。
つまり、根本的な送電設備などの維持管理は、まだまだ東電や関電といった大企業の力を頼らなければならない状態になっています。

2016年に電力小売りの全面的な自由化がされたばかりですが、2004年には中小規模の商業施設などの自由化が認められるようになりました。
さらにさかのぼって2000年には、電力小売りの自由化が一部の特別高圧設備を有する事業者に対して、解禁されたのです。

電力自由化のメリット

ここでは、電力自由化のメリットや効果についてご紹介します。

安く電気を買える

電力自由化のメリットを、一般的な消費者の目線から考えると、やはり安く電気を買えることに尽きるでしょう。
電力自由化を全面解禁することで、多数の事業者がこの分野に入ってきます。
そうすると、価格競争が発生するのは必然で、それによってどんどん値段が下がっていきます。

ただし、現在のところ多くの原子力発電を止めてしまっているせいで、このメリットはかなり限定的になっています。
また、一時的に新規事業者が業界にたくさん入り込みますので、業界の活性化につながるというものもあるでしょう。

画期的なサービスの発明

電力事業に、たくさんの企業が入ってきて、切磋琢磨することによって、新しい画期的なサービスが生まれる可能性があります。
今後は、これまで想像もしたことのないような新サービスが出てくる可能性がありますので、楽しみなところです。
身近なところでは、お得なポイントサービスなどが考えられるでしょう。

電力自由化のデメリット

次に、電力自由化のデメリットをご紹介します。

違約金がかかってしまう可能性がある

電力自由化によって、新規に参入した会社を新電力会社といいます。
そういった新電力会社を利用する場合に注意したいのが、プラン変更や解約の際に、違約金がかかってしまう可能性があるというものです。

安いプランをユーザーに提供する場合に、一定期間以上利用してもらわなければ、大きな赤字になってしまうこともあるので、これは仕方がないことだともいえるでしょう。
そのため、新電力会社を利用する場合は、しっかりと契約書に目を通すようにしましょう。
ちなみに、これまでの既存大電力会社を利用する場合には、こういった違約金などは基本的には発生しませんでした。

比較の必要がある

これまでは、特定の電力会社でしか電気を買えなかったので、比較の必要性はまったくありませんでした。
例えば北電の配電地域で、関電から電気を買うことができなかったためです。

しかし、新電力会社の新規参入によって、業界には無数といっていいくらいに電力会社が誕生しましたので、サービスにはよし悪しがあります。
それを見極めることも重要になってきますので、電力会社選びの際の手間が増えたというのは、デメリットになってくるでしょう。

地域格差

これは、国鉄解体のその後を見れば明らかですが、僻地では採算がとれないので、人口の集中した場所と、過疎地で格差が発生します。
電力自由化によっても、今後は間違いなくこういった状況が発生するでしょう。
また、これまでは大電力会社による寡占状態が続いたので、多少利益が上がらない土地があっても、利益が上がる土地からの収入によって、調整して平均化した価格で提供できました。

しかし、今後は大電力会社たちの財政的な体力は、電力自由化によって確実に疲弊していきますので、これまでのように僻地をカバーできなくなる可能性もあるでしょう。
ライフラインに見放された土地は荒廃しますので、その土地に不法移民などが流入すれば、安全保障の観点からも、デメリットは大きいです。

電力自由化は比較力がものをいう

電力自由化の恩恵を最大限に受けるためには、比較が重要になってきます。

また、その企業の倒産のリスクや安価な電力価格の継続的な供給能力なども踏まえるとよいでしょう。
仮に企業が倒産してしまった場合は、一時的に電気を既存の電力会社から買うことになりますので、せっかく電力が安くなったメリットがなくなってしまいます。