水素発電所の商業運転化へ着手。共同事業開発検討に関するお知らせ
2021年4月22日
イーレックス株式会社
Hydrogen Technology株式会社
国内初、水素専焼発電所 商業運転化へ着手
~水素事業における共同事業開発検討に関するお知らせ~
イーレックス株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 本名 均、以下「イーレックス」)は、Hydrogen Technology株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長 山本 泰弘、以下「HT」)との間で、水素専焼による発電、及び燃料電池自動車(以下「FCV」)への水素供給に関する共同事業開発検討(以下、「本プロジェクト」)に関する覚書を締結しましたのでお知らせいたします。
記
世界は脱炭素社会の実現に向けた取組が急加速しております。日本のエネルギー政策の基本方針は、安全性(Safety)を大前提とし、自給率(Energy Security)、経済効率(Economic Efficiency)、環境適合(Environment)を同時達成することとされております。なかでも、環境適合と自給率を共に解決する可能性を持つ水素は、石油以外の一次エネルギーから作り出すことができ、エネルギー効率が高く、利用段階でCO2を排出しないクリーンエネルギーとして注目されております。
本プロジェクトは、HT社独自開発の「水」と「岩石由来の触媒」のみによる常温・低圧の下、「水素」を取り出すという新技術により製造される安全で安価な水素を用いて、発電事業、燃料電池自動車事業など幅広い水素利用について検証し、取組むものです。
その1stステップとして、HT社の技術を用いて、水素専焼発電を行う為に十分な水素発生が、連続的に得られるという実証を行うため、東京電力パワーグリッド株式会社管内に3百kW級の水素発電所の建設を進めており、2021年度内での運転開始を目指しております。今後は、さらなる大型の水素専焼の発電所の開発に着手し、水素供給量及びコストダウン等検証を推進してまいります。併せて、FCVへの水素供給事業への参入も検討してまいります。なお、本プロジェクトは、商業運転としては国内初の水素専焼発電所となります。
イーレックスは、「新たな発想と行動力で、未来を切り拓く」をもとに、「2030ビジョン ~持続可能な社会実現のために~ 再生可能エネルギーをコアに 電力新時代の先駆者になる」を掲げております。当社は、バイオマス発電事業に加え、水素についても将来の重要な環境エネルギーのひとつとして位置づけ、エネルギー関連事業の開発を多角的に取り組んでいきます。また、気候変動緩和に関する長期目標である「2050年のカーボンニュートラル化」の達成と、「持続可能なエネルギーサイクルの実現」に大きく貢献すべく、今後も水素社会の実現に向けた取り組みを加速させていきます。
添付資料
本プロジェクトの概要