ベトナム大使館にてバイオマス発電所（イエンバイ省）の IRC（投資登録証明書）授与式

2024年05月10日
イーレックス株式会社

ベトナム大使館にてバイオマス発電所（イエンバイ省）の
IRC（投資登録証明書）授与式を執り行いました

2024年4月1日にベトナム国が承認を行った「ベトナム第８次国家電源開発計画（PDP8）の実施計画」の中で優先度が高い発電所となっているイエンバイ省のYen Bai Biomass Power Plantに関するIRC（Investment Registration Certificate、投資登録証明書）※1授与式が5月8日（水）に都内のベトナム大使館にて執り行われました。PDP8のバイオマス発電所の中では最初のIRCの発行となり、我々のPDP8におけるバイオマス発電所建設計画が本格的に始まります。

当発電所の概要（既報）

事業会社名	erex Yen Bai Biomass Power Co.,Ltd.
発電所名	Yen Bai Biomass Power Plant
建設予定地	ベトナム社会主義共和国 イエンバイ省
出資会社(予定)	イーレックス（株） 100％
売電価格	8.47US cent/kWh (現地FIT制度による)
発電出力	50MW
燃料	木質残渣 (年間約50万ｔ)
工期	約2年半

なお、当発電所の建設事業は、令和5年度「二国間クレジット制度（Joint Crediting Mechanism：JCM）資金支援事業のうち設備補助事業」※２に採択されております。

東南アジアの国々は、経済成長に伴い電力需要が増加し、エネルギーの輸入が増えている状況下、脱炭素への対応が求められています。これらの国々では、未利用のバイオマス資源が豊富に存在し、再生可能エネルギーの導入余地が大きくなっており、イーレックスがこれまで培ったバイオマス発電事業での経験を活かすことが可能だと考えております。さらに、同事業を通じて、東南アジア諸国の再生可能エネルギー比率を上げるとともに、雇用の創出にも寄与できると考えております。

イーレックスは、ベトナム国も目指している「ゼロエミッション2050」の実現に向け、国内外の有力企業とも連携しながら、バイオマス事業構築、拡大に取り組むことで、グローバルな脱炭素化とエネルギー問題の解決に貢献してまいります。

〈左〉イーレックス株式会社　本名均
〈右〉イエンバイ省　省人民委員会　委員長　チャン・フィ・トゥアン
〈中央〉駐日ベトナム特命全権大使　ファム・クアン・ヒエウ

※1 投資登録証明書（IRC）とは、外国投資家がベトナム法人を設立する等の形式でベトナムに投資する際、企業登録証明書（ERC）を申請する前に取得が必要な、承認された投資プロジェクトに関わる情報が記載された書類。

※2 優れた脱炭素技術等を活用し、途上国等における温室効果ガス排出量を削減する事業を実施し、測定・報告・検証（MRV）を行う事業。途上国等における温室効果ガスの削減とともに、JCMを通じて我が国及びパートナー国の温室効果ガスの排出削減目標の達成に資することを目的とする。優れた脱炭素技術等に対する初期投資費用の2分の1を上限として補助を行う。尚、本事業はベトナム政府と日本政府の協力の下、実施されている。