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自然エネルギーを使った電力会社の選び方のポイントを解説

自然エネルギーを使った電力会社の選び方のポイントを解説

皆さんは電力会社にも自然エネルギーを使っている会社があるのをご存じでしょうか。
今回は自然エネルギーを使った電力会社のポイントなどについて説明していきます。

目次

電源構成を確認する

まず、覚えておきたいのが、自然エネルギーを使った電力会社といっても、すべてのエネルギーを自然エネルギーで作っているわけではありません。
電力については、安定的な電源をベースロード電源といい、主に火力発電や原子力発電が該当します。

特にソーラー電力は、不安定な電力として知られているので、あまりにもこうした自然エネルギーの多い電力会社は、場合によっては電力供給が不安定になるリスクがあります。
そのため、電源構成は重要になってくるでしょう。

安定的に供給できるような電源をどのくらいの割合で使っていて、目当ての自然エネルギーをどのくらいの割合で使っているかを見極める必要があるのではないでしょうか。
自然エネルギーを使った電力会社を利用することは、エコなどへの意識が高いことなので、逆に少なすぎても満足できるパートナーとはならないと思います。

自分がエコへ貢献することへの満足感と、生活していく上で安定した電力供給とを天秤にかけて、電源構成を確認するようにしてください。

二酸化炭素排出係数について

エコに重きをおいて、自然エネルギーを使った電力会社を選ぶのであれば、二酸化炭素排出係数について確認することも重要になってくるでしょう。
これは、発電するにあたって、どのくらいの二酸化炭素を排出しているかを示すものになっています。

二酸化炭素を排出することは、それだけ環境に負荷をかけていることなので、できるだけ発電あたりの二酸化炭素の排出量が少ない電力会社を選びたいところではないでしょうか。
基本的に、火力発電などを利用している割合が大きければ、大きいほどに二酸化炭素の排出量が大きくなってきますので、注意する必要があるでしょう。
つまり、電力の安定的な供給と二酸化炭素排出量は、トレードオフの関係性といえるのです。

そこで重要になってくるのが、これらのバランスをとることです。
ただし、太陽光発電には注意が必要で、ソーラーパーネルを設置するために森林を切り開いているような場合は、二酸化炭素を吸収する植物を減らしているのでまったく意味がありません。

このようなことから、自然エネルギーのうち太陽光発電が大きくしめる場合には、どうやってその太陽光をエネルギーに変換しているのかを確認するとよいでしょう。
既存の建物などにうまく太陽光パネルを設置して確保しているのであれば、問題ありませんが、森林を切り開いて大規模な土地に太陽光パネルを設置しているのであれば、逆に環境破壊をしているようなものです。

エネルギーの持続性

自然エネルギーによる発電というのは、ある意味では生ものと似ています。
これから数年、十数年と、まったく同じ条件で発電できるとは限らず、かなりの割合で変動することも珍しくありません。

そこで重要になってくるのが、エネルギーの持続性です。
これから何十年もまったく同じ条件で利用できるとまではいいませんが、ある程度の安定性は必要になってくるでしょう。

その企業がどういったエネルギーを発電に使っているのか、事業性については問題ないのかなどを確認することによって、エネルギーの持続性をある程度ははかれるでしょう。
また、継続可能な自然エネルギーを発電に利用している場合には、供給も比較的安定しやすいので、利用者にもメリットがあります。

コストに見合ったサービスである

いくら環境に配慮した生活をしたいとあっても、電気料金が異常に高くなるのでは、利用するのは難しくなってきます。
そのため、コストに見合ったサービスであるというのは重要になってきます。

環境のためとして、多少の値上がりは見過ごすとしても、既存の電気料金と比べて、明らかに高いような場合には見直す必要があるでしょう。
また、コストパフォーマンスの高い電力会社の場合は、たくさんのプランを提供していることがほとんどです。

豊富なプランがあれば、それだけ自分たちに合致したプランを選べますので、結果的にコストパフォーマンスの高いサービスになってくれます。
プランによっては、少人数での生活におすすめのものもありますし、ファミリータイプのご家庭におすすめのものもあります。

自分たちにピッタリの自然エネルギーを選んでみよう

自然エネルギーを使った電力会社の選び方のポイントは、つかめたでしょうか。
こういった電力会社を選ぶ場合には、どのくらいを自己犠牲をするかが判断のわかれ目になってくるでしょう。

電気料金もある程度なら目をつぶるという観点も必要になってきますし、自然エネルギーの割合が高くなってくると、安定的な供給が難しいタイミングがあるかもしれません。
しかし、こういった点をある程度の飲み込まなければ、自然エネルギーと上手に付き合っていくことは難しいでしょう。

このような部分の意識を高くできれば、自分たちにピッタリの自然エネルギーを使った電力会社を探せるはずです。
そうすれば、生活の中に充実感が芽生えてくるでしょう。