バイオマス燃料の輸送船「いぶき」竣工
2020年9月17日、「豊前バイオマス発電所」向けの燃料国内輸送、ガットクレーン※付きバイオマス燃料輸送船「いぶき」(以下「本船」という。)の命名・引渡式が行われ、無事に竣工いたしましたので下記の通りお知らせいたします。
記
イーレックス株式会社とNSユナイテッド海運株式会社の子会社であるNSユナイテッド内航海運株式会社(本社:東京都千代田区)との輸送契約に基づき、NSユナイテッド内航海運株式会社が発注、本田重工業株式会社(本社:東京都千代田区、工場:大分県佐伯市)が建造した本船が竣工いたしました。本船の主要業務は、「豊前バイオマス発電所(福岡県豊前市)」向けバイオマス燃料等の国内輸送となります。
比重の軽いバイオマス燃料を効率よく輸送することを目的に、従来型の同型船より艙内容積を約3割大きく設計したことにより、積載可能トン数を増加することに成功しました。さらに、軽量貨物に適した大容量グラブバケットによる効率的な荷役により、輸送コストの低減が可能となります。
加えて、ガットクレーン付き輸送船は希少船舶であるため、今回の輸送船は、今後の当社の安定した輸送手段の確保に繋がります。
また、「いぶき」という船名は、関係各社及び弊社社員の公募にて選定されました。船名の由来は、「本船の特徴を生かし、豊前バイオマス発電所及びその他国内のバイオマス燃料輸送に新たな風を吹き込み、未来を切り拓いていく」という思いが込められております。
※ガットクレーン:船にクレーンとバラ貨物(バイオマス含む)を掴む設備(グラブバケット)を搭載したもの。本設備により、荷役設備のない港湾においても荷役が可能となり、輸送の汎用性が向上します。
総トン数 | 749トン |
載貨重量 | 2,300トン |
主要寸法 | 全長79.23m×幅14.00m×深さ8.15m |
荷役設備 | ガットクレーン:全長32m、グラブバケット:5㎥ |
艙内容積 | 3,190㎥ |
航海速力 | 11.0ノット |
船籍港 | 佐伯 |
イーレックスグループは、「再生可能エネルギーをコアに 電力新時代の先駆者になる」というビジョンのもと、持続可能な社会の実現に向けて、再生可能エネルギーに関わるさまざまな事業に取り組んでまいります。